ケアプランデータ連携に対応– 「ケアプランデータ連携標準仕様V4.1」の システムベンダ試験実施済み –

ケアプランデータ連携とは?制度の背景を簡単におさらい
厚生労働省が主導する「ケアプランデータ連携制度」は、介護現場の情報共有を効率化し、質の高いサービス提供を目指す取り組みです。事業所間のデータ連携を標準仕様化することで、転記ミスを防ぎ、スタッフの負担軽減と業務効率化を実現します。
制度の概要と国のねらい
ケアプランデータ連携制度は、介護サービスの質向上と業務の効率化を目的に、厚生労働省が主導して進めている施策です。介護現場では、各事業所が独自のシステムを使用していることが多く、情報共有がスムーズに行われていない現状があります。これに対応するため標準仕様を設け、事業所間でのデータ連携を促進することが厚生労働省の狙いです。この制度により、サービス提供の質が向上し、介護事業者は利用者により良いケアを提供できるようになります。さらに、業務の効率化によって、スタッフの負担が軽減され、より多くの時間を利用者のケアに費やせるようになることが期待されています。

対応が求められる現場の実情
現場では、ICT技術の導入が進んでいる一方で、システム間の互換性やデータ連携の問題が依然として大きな課題となっています。多くの事業所が異なるソフトウェアを使用しているため、データの一元管理や情報の共有が難しくなっています。これに対し、厚生労働省は標準仕様の策定を通じて、異なるシステム間でのスムーズなデータ連携を推進しています。この取り組みにより、各事業所は、ケアプランの作成や管理、情報の共有を効率的に行えるようになり、利用者へのサービスの質を高めることができます。また、データの一元化により、管理者は業務全体の状況を把握しやすくなり、的確な判断を下すことが可能になります。こうした取り組みは、現場の業務効率化だけでなく、職員の負担軽減にも繋がっていくでしょう。

ケアプランデータ連携システム対応状況|標準仕様V4.1試験実施済み
SuisuiRemonは2025年4月30日リリースした「ケアプランデータ連携標準仕様V4.1」のシステムベンダ試験を実施しております。(国民健康保険中央会の「ケアプランデータ連携システム」デモ環境を用いて、データ連携試験(データ取込みからデータ出力を行なうまで)を試験区分に沿って、実施)
下記ページにてベンダー試験完了企業一覧にて「SuisuiRemon」をご確認ください。
SuisuiRemon ケアプランデータ連携システム 対応表
居宅介護支援
○:対応可、△:条件付き対応、×:非対応
ケアプランデータ種別 | 居宅介護支援事業所向け | 居宅サービス事業所向け | ||
出力 | 取込 | 出力 | 取込 | |
利用者補足情報 | 〇 | ― | ― | × |
第1表 居宅サービス計画1表 | △ | ― | ― | × |
第2表 居宅サービス計画2表 | △ | ― | ― | × |
第3表 居宅サービス計画3表 | × | ― | ― | × |
第6表(サービス利用票)予定 | 〇 | ― | ― | 〇 |
第6表(サービス利用票)実績情報 | ― | 〇 | 〇 | ― |
第7表(サービス利用票別表) | 〇 | ― | ― | × |
○:対応可、△:条件付き対応、×:非対応
参考情報
「ケアプランデータ連携標準仕様」について
厚生労働省|Vol.1320「ケアプランデータ連携標準仕様」について